なななのことば

”あなた”に届けたいことば

必殺技をもっておく

前回の記事と似た内容にはなりますが

どーーーしても、というときにどうするかの話です。

 

私個人としては、

子どもがこちらの言うことを受け入れてくれないとき、

駆け引きする

嘘をつく

脅す

モノでつる

気を紛らわさせる

などの方法は使いたくない派ですし、

今後の子どもの育ちを考えたとき

いい影響は及ぼさないと考えられるため

仕事でお話するときも保護者さんにオススメしません。

 

イヤならイヤと表現すること

その気持ちを分かってくれること

そして、自分の大切な人の事情を考えたとき

折り合いをつけて

今自分の気持ちを通すことはやめること

=気持ちの調整、バランス

ということを習得していくためには、

手っ取り早くおとなの思い通りの動かせる術を使うのではなく、

子どもが自ら気持ちを押し通すのをやめるという選択をする機会をつくることが必要です。

そして、その選択をしてくれたことに対して

おとなも感謝することが必要です。

言うことを聞くことが当たり前ではないわけです。

親と子は、上下関係ではないから。

 

向き合うのは保護者も疲れます…

子どもも疲れてしまいます…

でも、向き合ってもらうことは必要なことです。

 

だから、

頑張ってくれた子どものため

望みを叶えてあげます。

 

食べ物でいえば、

ふりかけのおにぎり

焼きおにぎり(おにぎり好きなんかい!笑)

焼き芋

キュウリの一本漬け

チーズのカリカリ焼き

蒸しパン

バナナ

りんご

 

……などなど。

遊びでいえば

絵本読み…などかな。

 

お子さんが「これなら絶対いつでも喜ぶ、保護者の手の入ったもの」。

かつ

保護者が疲れてても、

「"これなら叶えてあげられる"と思えるもの」。

(だから、遊びというよりは食べるものになっちゃいがちなイメージ。)

こんなときのために、食べ物に関しては、

多めに作って冷凍しておくのがよさそうです。

 

望みを叶えるって、

大それたこと

買い与えること

いつもできない特別なこと

ってわけじゃないです。

「自分が嬉しいこと」です。

それを保護者が分かってくれて、

手をかけて満たしてくれるって

何よりのごほうびだから。

 

 

ポイントをおさえた手のかけ方

それ以外の手の抜き方

で、笑顔がたくさん溢れますように。

 

 

ななな

 

 

 

 

"自己主張モンスター"と化した我が子に、なるべく白眼にならずに共に過ごす方法

先週は、家族で遠出をしており

完全に母業に専念しておりました。

 

遠出した先で

我が子もそうでしたし

周りにいた乳幼児ちゃんたちもそうだったのですが

とにかく、イヤだの違うだのこっいがいいだの…

 

これはもう

"自己主張モンスター"と

命名させていただきたくなりました。笑 

 

最初の方は穏やかに対応している保護者さんも

ずーーーっと続けられると

イライラさせられたり

受け入れるにしてもさすがにしんどくて

"どーーーーーーん"と白眼になってたり

お互い、まじでお疲れ様です。笑笑

 

 

この時期って

自己主張できることは本当に喜ばしいことです。

少なくとも、そばにいる保護者のことを信じて

安心していなければ

自己主張はできないと言われています。

 

イヤイヤも反抗も、

甘えの変形版。

 

自己主張して困らせて、

それでも大切にされていることを実感しながら

次のステージにステップアップしていくんですね。

 

こういう知識的なことは

特に1歳半健診、3歳児健診ではお話される機会があるので

ご存知の方の方が多いように思います。

が、とはいえ、

気持ちとしてしんどくなくなるということはありません。

どれだけ知識があっても

しんどいもんはしんどい。

気持ちの方が先に反応するから、

「そうそう、これは喜ばしいことなんだからさ、我慢我慢…」

と頭で考えてコントロールできるのは

後になってからです。

 

ただ、

この白眼現象を

少しでもマシにできるかもしれないと考える方法があります。

 

普段の接し方から

「自己主張する気持ちを細々と満たし続けてやっておく」

という方法。

具体的に言うと、

本人に決めさせてあげたり、選ばせてあげたりする機会を

ちびちびと散りばめておくんです。

 

例えば

ごはんのとき… アンパンマンポテトを誰にするか選ばせてあげる

                             ふりかけをどれにするか選ばせてあげる

                             スプーンの色、食器の色、座る場所、お茶か水、などなど。

お風呂のとき…入浴剤をどれにするか選ばせてあげる

                           どこから洗うか決めさせてあげる

                           パジャマを選ばせてあげる

                           オムツを2種類用意して、どっちにするか決めさせてあげる

                           髪の毛をどこで乾かすか決めさせてあげる   などなど。

歯磨きのとき…歯ブラシを2種類用意して、どっちで磨くか選ばせてあげる

                           歯磨きする人を誰にするか選ばせてあげる  などなど。

 

ポイントは

「保護者にとって、負担のない選択肢にすること」

です。

 

普段のちょっとしたことで本人の希望を聞いてくれて

それを満たしてくれていると

いざ!ここだけはこっちの言い分聞いてもらわないと困るぞ!

という場面では、

お願いすると、結構受け入れてくれるようになります。

 

普段から意識して本人の希望を聞くようにしていたら

保護者も自然と習慣になってきて

この子はどうして欲しいのかな?とか

この子は何を求めてこの行動をしてるのかしら?とかが

見えやすくなってきます。

 

 

ちょっとした意識で

毎日の白眼現象に少しでも希望の光が射しますように。笑

祈っています!(切実に!!笑笑)

                            

 

 

 

 

 

 

子育てしてる方に、たくさん伝えたいこと

子育てしてたら

泣きたいですよね、

しんどくて。

 

ひとりぼっちな気がして、

誰も自分のこと気にもかけていない気がするのも寂しいし、

でも気にかけられても話せる気もしなくて。

 

心配してたら、

逆に言葉にできない。

話してしまったら、

何かが崩れてしまいそうで。

話してしまっても、

自分が欲しい言葉が返ってくる気もしない。

 

結果、抱え込んじゃって

ぐるぐるしますよね。

 

 

たくさん伝えたいこと。 

それは、「大丈夫だよ!」ってことです。

いいとか悪いとか、評価しないですから!

愚痴っちゃダメとか言わないし

怒っちゃダメとか言わないですから!

覚悟してるからしんどいんだからさ。

その覚悟、一緒に感じますから。

 

ぶちぶち口に出してたら、

気付くこともあったり

発見があったり

認められることもあったりするから。

 

 

大丈夫。

今大丈夫じゃなくてもね、

大丈夫になっていくから。

大丈夫になるまで、

ここでそばにいますね。

 

 

ななな

一番普遍的なのに、一番難しいことになっちゃってない?

お子さんの成長のためには

安定した人間関係を作る土台となる

身近な人との情緒的な結びつきである

「愛着」が大切です。

 

乳幼児健診や育児講座、赤ちゃん訪問など

お母さん方が出会う子育ての話を聞く機会には

必ずこの話を出されます。

聞いたことのないお母さんはいないと思うくらいです。

 

 

発達の遅れや偏りがあったり、

心地よい感覚を見つけてあげるのにコツがいるお子さんでは

お母さん、お父さん、祖父母、きょうだいの力だけでは

その子の気持ちに応じた接し方を見つけるのが難しく、

周りを頼って、この先長い子育てを息切れしないように休息をとったり、一緒に考えていく機会を持つことも大切です。

 

 

支える側のスタッフとして

また、自身も子育てをする側の母親として

きちんと理解しておかないといけないこと。

それは、

「障害のあるなしに関わらず、

支援スタッフか母親かに関わらず、

この"人"と安心できる関係性を築いたうえにしか積み上がらない」

ということ。

 

アイテムや課題、

何をやらせたら効果があるのか、

その時間をどう過ぎさせていくか、

それでいっぱいになっているのでは?

そんな疑問が湧いてくるときがあります。

 

モノで遊べるからこの時間が好き、とか

他の子に邪魔されずにモノが使えるからこの時間が好き、とか

やれることを用意してくれるから好き、とか

…個人的にはもやっとしてしまいます。

 

通じ合う感覚とか、その瞬間とか、

なかなか分かってもらいづらい楽しさを理解してくれる!とか

この人の言うことだったら聞いてやってもいいか、とか

そういうの。

 

どんなに技術が進んでいっても

そういうのは変わらなかったはず。

 

一番大事だってみんな分かってるのに

一番専門的ではない(普遍的である)からか

一番手がかかることだからか

なぜかずーーーーーーっと永遠のテーマのように課題になり続けてる気がします。

 

なんでかなぁ…

 

 

 

ななな

子どもから見た関係性のパス

大人から見ると

「大人 対 複数の子ども」になってるんだけど

子どもから見ると

「子ども 対 たくさんのお友達+大人」になっていて

自分以外の子どもという存在から受ける影響力は

舐めたらいかんのやな、と痛感します。

 

結構、

大人から何かしなきゃいけないみたいになりがちですが、

一番お手本になってくれるのは子どもだし

一番一緒にいてくれるのも子どもだし

一番気持ちがぶつかり合うのも子どもだし

一番気持ちを感じてくれるのも子どもなんだな。

 

子ども ⇔ 子ども の影響力に

もう少しウエイトを置いて

成長する力を考えていきたいなと思った、

今日この頃でした。

 

ななな

自信がある子は優しい

自信というのは

「自分を信じる力」のことです。

 

 

自分が感じたことを、

そのまま素直に感じられること。

 

自分が好きなことを好きだと言えること、

楽しめること。

 

だから、

他人が好きだと思っていることに対しても、

"その人なりの好き"も大切にしてあげられるということ。

 

自分が他人と比べてスキル的には下手であっても、

自分が好きでやっているのであまり気にしないでいられます。

 

また、上手な人に対して「上手だなー」と認めたり

自分は上手にできていないことを認められたりもします。

 

 

 

よく勘違いされやすいのが

人と比較して上手なことをやらせて自信をつけさせよう

というような考え方です。

 

基準が"他人と比較して"相対的に上手かどうかになっていると 

人よりもうまくできる → 優越感

人よりもうまくうまくできなかった → 劣等感

につながりやすくなります。

 

「自信≠優越感」ということを理解していないと

よかれと思ってやらせていたことが

逆に、

人との比較の中でしか価値を見いだせない思考に

とらわれがちになってしまう可能性も…。

 

 

健全な切磋琢磨って

自分も相手もベストパフォーマンスができることを望み、

そのうえで出た結果を受け入れることで

培われると思うんです。

 

 

好きこそものの上手なれ

ということもあるし、

好きでやっていたことが、競争の中でいつしかたのしめなくなっていた…

ということも起こり得ます。

 

一番根底にある、

楽しい!

やりたい!

うまくなりたい!

自分がやりきったと思えるまで追求してみたい!

という純粋な欲求を

できるだけ純度の高いまま大切に育てていってあげてほしいと

思います!

 

 

 

ななな

未熟に生まれるからこそ手をかける

ヒトは未熟な状態で生まれます。

 

保護してもらい、

養育してもらい、

大切にしてもらい、

周りの人に関わってもらい、

人になっていきます。

 

社会的なつながりのなかでこそ生きる

ヒトという動物。

 

つまり、

手をかけてもらわなければ

時間をかけてもらわなければ

育たないということです。

 

生まれてから

たった3年くらいで(もっと早い子はたくさんいますけど)集団生活をして

たった6年くらいで学習のための社会の中に身をおいて

やっていかないといけない。

 

"たった○年"がたくさんあって、

それまでに授けておきたいことは

あなたは愛され、あなたが存在していること自体がすばらしいということ。

こんな短期間に

それを授けるって考えたら

毎日の日々が愛おしくなりました。

 

怒っちゃうこともあるし

虚しくなることもあるし

うまくいかないことなんて山ほど。

 

だけど

そんな日々の積み重ねで

時を共に過ごすことがどれだけ尊いか。

 

そんなことをしみじみ考えた日でした!

 

 

 

ななな