なななのことば

”あなた”に届けたいことば

アウトプットのひさむきさ

私はついつい

インプットが多くなりがちです。

 

私にとっては、

なかなかアウトプットの機会を作るのは

難しいです…。

 

というのも、

アウトプットとしてことばにすることでは、自分の感情やニュアンスが表現できてる気がしないから。

ことばは感情を越えられない。

ことばにならないものはしない方がいい。

ありきたりで、安っちいものに聞こえてしまうようで、もったいない…

 

そんな気持ちです。

 

伝えたいように伝わらないなら

伝えないで大切に自分の中にとっておきたい。

これが本心です。

 

 

でも、この世間の情勢的にも

直接会って会話したり

接触れることで伝えたりといった

空気感を共有できる機会は減った。

 

伝える術である「ことばや文字にすること」を

もっともっと巧みにしていくことが必要になりました。

 

 

実は、5年ほど前、

「なんで臨床はこう(柔らかい雰囲気)なのに

論文(文字)にするとこう(きちきちの理論派)なるかなー…」

と言われたことがありました。

当時の私は

「当然そうなる。

臨床で感じたこと、得られたことは"なまもの"だから、柔らかいもの。

心理学は科学だし、柔らかいものを系統立てて、理論的に現象を考察することが論文を書くってことでしょ」

と思ってました。

 

でも、今なら言われてる意味が分かる気がします。

「私が力を入れて言語化すべきことは、別にあったんだ」ということだったんですよね。

理論にしたり、何か意味をこじつけたり、ということではなくて、

ことばにならないものについて、

「どうやってことばにならないものの質感をことばとして表現することができるのか」に挑戦することが必要なんじゃない?

って言われてたんですね。

 

なんで今ごろピン!と分かっちゃうんでしょうねー笑

 

当時の私は、

成長の機会をふいにしてしまったのかもしれないですが、

再度こうして立ち向かうことになって

気がつくことができました。

 

得ないといけないものがあったから、

胸の隅っこにひっかかり続けた5年間だったんですね。

 

 

いつかどこかで

どなたかのことばにならない気持ちに寄り添えるよう

自分の”ことば”を磨いておこうと思います。

 

 

ななな