なななのことば

”あなた”に届けたいことば

行動の善悪よりも、行動に至った気持ちを理解してるよと伝えよう

きょうだい間や

園での集団生活のなかでは

子ども同士のトラブルが起こります。

 

他傷行為にまでなると、

園としても"アクシデント"として取り扱うのと

加害者・被害者という立場になってしまうので

対応には苦慮されていますね。

 

まずもって、保護者や園の先生方の

毎日子どもたちの育ちを尊重しながら命を守るということに対して

本当に感謝ですし、最上級の労いをお伝えしたいです。

(保護者としては自分に対しても!本当に日々頑張ってるよな、子どもたちも自分も!)

 

毎日毎日トラブルは発生するもんですから、

またかい!

何回言ったら分かるん?

ダメって言ってるやろ!

お願いやからやめてくれよ!

とうんざり、憤り、徒労感…

そして二次的には

あーまた保護者さんに事故の報告するんか…

言いにくいなー(加害した方も、被害にあった方も)

対応がストレスや…

明日も明後日も、またこんな日々か…

いつになったらやめてくれるんかな…

となってしまいます。

 

少し前にも書きましたが、

頭で理解するのと行動で表せるようになるのには

タイムラグがあるので

分かってるけどできない期間が存在します。

 

問題は

子どもたち側のタイムラグの間に

大人側の苛立ちやもどかしさがMAXになること。

そして、その間に

「分かってないと勘違いされて行動の善悪のジャッジを下され続ける」

ということ。

 

大人からしたら、

分かってるのにできないなんて摩訶不思議!

なんでしょうが

子どもたち側からすると

こうやらないと気付いてくれないじゃん!とか

他の方法でやれるなら苦労せんわ!とか

つまり「こうやることが今の自分の気持ちを伝える最善の術」です。

 

気持ちがどうしようもなくてコントロールできないし

言葉ではまだうまく表現できないから分かってもらえないし

でも目の前に自分のやりたいことを脅かされる状況は迫ってる!

やーー!

…やっぱりこれが一番早いです。

 

今の気持ちを伝える術がないこと

今の気持ちを分かってもらえない(自分の思い通りにしたい気持ちを通すことができない)こと

ここにポイントがあると思っています。

 

状況や気持ちの理解はしてくれないのに

善悪のジャッジばっかりしてくる大人のことを

子どもは信用してくれるでしょうか?

我慢できたところで

その気持ちを誰に受け止めてもらえばいいでしょうか?

 

☆じゃあどうするか?

善悪じゃなく、

「分かってあげられる気持ち」と

「こうしてくれたら嬉しいな!」を伝えます。

 

困ったら大人に助けてもらっていいんだよ!

泣いちゃっていいから言いにおいで!

イヤーーーーー!って叫んでね!気付いてあげられるから!

自分だってやってみたかったんだよね!

とられるのがイヤだったんだよね!

うまくできないのが悔しかったんだよね!

…というのを、その子にあった形で組み合わせて伝えます。

 

子どもに声をかけようと意識しておくと、

大人も子どもの気持ちを想像する癖がつきます。

(気持ちを代弁するのが苦手な方もたくさんいるようです。

それくらい、日々バタバタと追っかけられるようにお忙しいってことですね…)

 

子どもの気持ち(対応する大人の気持ちも)の

置いてきぼり問題を少しずつ解消できたら!と感じます。

 

 

ななな